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歯周病は、虫歯と同じくらいに良く知られたお口の中の病気で、歯周病にかかると、歯をささえている骨がだんだんなくなってきて、最後には歯が抜けてしまいます。しかし最近では、歯周病はからだ全体の病気にも関わってくるということがわかってきました。これは、歯周病の原因菌や、その菌から出る毒素が、直接または血液などによって、遠隔の臓器に移動するからなのです。では、どのような全身の病気を、歯周病が引き起こすのでしょうか。
まず、歯周病に感染している人は、循環器系疾患に対するリスクが高く、心臓血管系疾患に罹患するリスクが、歯周病にかかっていない人より1,5〜2倍と高くなっています。これは、一部の歯周病の細菌が血栓を作るのに重要な役割を果たし、心臓血管での血栓症や、虚血性心疾患などの心臓発作を起こすのです。
また低体重児早産といって、体重2500g以下で、妊娠37週以前での出産にいたっては、全出産の10%が低体重児早産で、その中でも実に18%で歯周疾患が原因であると考えられています。これは、妊産婦に重度の歯周病があると、低体重児早産が約7倍の確率で起こることを意味しています。
また、呼吸器疾患では、肺炎が歯周病とのかかわりが一番深いのですが、一部の歯周病原生細菌や、口腔内細菌が下気道へ吸引されることによって増殖し、感染して肺炎の原因となります。誤嚥性肺炎といいますが、老人や免疫力の低下した患者さんにおいては、非常に危険な状態になることもあります。
この他、糖尿病や感染性心内膜炎といった疾患でも、歯周病の細菌は影響を与えるので、注意する必要があります。
このように、歯周病に罹患していると重篤な症状が出たり、歯周病が原因で他の疾病を発症させたりすることがあるのです。ですから歯周病を、単にお口の中の病気ではなく、全身に影響を与え得る感染症として捕らえたほうがいいでしょう。
-参考資料:the Quintessence.Vol.18 歯周疾患と全身疾患-
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